用語解説

薄板板金加工とは、板厚が非常に薄い金属に対する加工のことを指します。実は ”薄板” には共通の定義は存在しておらず、各企業ごとに ”3.0ミリ以下を薄板” などと定義しています。薄いものであればバネ材に使用される、1ミリよりも薄いものがあります。その定義は曖昧ではありますが、一般的に薄板の板金加工は難易度が非常に高い加工だと広く知られています。

薄いとなぜ加工難易度が上がるのか?それは、板厚が薄くなればなるほど、熱の影響による歪みが発生しやすくなるためです。溶接はもちろんのこと、レーザー加工時に発生する熱で歪んでしまう場合もあるので、薄板加工には高い技術力が必要となります。また、薄板の精密板金加工では材料の取り扱いにも注意が必要となるため、品質管理面も重要なポイントです。