Before (改善前)

亜鉛メッキ鋼板(SECC)を使用した精密板金加工品をスポット溶接にて組み立てを行うと、スポット剥がれが発生するというトラブルが起こります。そのトラブルの原因の1つとして、スポット溶接のチップに亜鉛メッキが焼き付いて付着してしまうからというものがあります。亜鉛メッキ鋼板(SECC)へのスポット剥がれを防止するには、チップをドレッシングして亜鉛メッキの付着を、都度、落とさなければならないのですが、この作業を毎回行うとなると、過剰に作業時間が長くなってしまいます。

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After (改善後)

塗装を行う精密板金加工品であれば、亜鉛メッキ鋼板(SECC)から冷間圧延鋼板であるSPCCに変更すると、塗装下処理のプライマー処理を施すだけでスポット剥がれが発生しにくくなります。塗装のコストは塗装用亜鉛メッキ鋼板に比べてSPCCの方が少し上がる傾向がありますが、スポット溶接チップのドレッシング作業が不要になり、溶接時間が短くなるため、精密板金加工品のトータルの製造コストは削減することが可能となります。

POINT(要約)

精密板金加工品は、材料単価で材料の選定が行われる場合がありますが、材料特性と工程を加味して材料を決定しなければなりません。上記のようなスポット剥がれなどのトラブル防止が可能となるだけではなく、トータルコストダウンを実現することにもなります。