Before (改善前)

板金製品を組み立てユニット品とする場合、ネジやナットといった締結部品は数多く利用されます。中でも、よく使われるのが六角ナットと呼ばれるもので、両側面取り、片側面取り、両側面取りなしの3種類があります。価格面は、両側面取り>片側面取り>両側面取りなしの順番になっています。

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After (改善後)

一方加工工数は、片側面取り>両面取り=面取りなしの順となっています。加工工数におけるこの差はナット向きを指定されるか否かの違いです。これを踏まえて工賃と部品代の合計を概算で表すと
・両側面取り  加工3.5円+部品2.2円=5.7円
・片側面取り  加工5.0円+部品2.1円=7.1円
・両側面取りなし 加工3.5円+部品2.0円=5.5円
となり、最大差は36%にもなります。
しかし、トルクの観点からは違いはなく、価格まで考慮し、選定を行うことでコストダウンが可能となります。

POINT(要約)

トルク管理観点からは基本的にどのナットを使っても問題はありません。従って「片側面取りのナットを使用しない事が有効」です。