Before (改善前)

産業用の各種機器・装置用のカバーが取り付けられる精密板金製ケースで、曲げ加工が90度以上の鈍角となってしまうとカバーとの干渉を起こしてしまいます。スポット溶接などの溶接にてケースが鈍角にならないように固定することによって、ケースとカバーの干渉を防止することができますが、溶接工数が必要となるため、コストアップとなってしまいます。また、意匠性や装飾性が求められる精密板金であれば、溶接痕の除去が必要になることもあります。

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After (改善後)

カバーが取り付けられる産業用の各種機器・装置用のケースを、はじめから90度より少し鋭角に曲げ加工を行うことによって、溶接での固定を行わずにカバーとの干渉を防止することができます。特に意匠性・装飾性などの外観の美しさが求められる医療機器・装置や検査機器・装置などは溶接痕が敬遠される傾向があるので、溶接工程自体を無くすことによって、溶接痕の除去作業に必要となるコストを削減させることができます。

POINT(要約)

産業用の機器・装置のうち、医療機器・装置や検査機器・装置、電子機器、電気機器は、精密板金加工品の精度だけでなく、外観の美しさも求められます。そのため、機器・装置のカバーやケースに残る溶接のビードや溶接痕は極力避ける必要があります。コストダウンだけでなく、見た目の美しさも追求することで高品質な精密板金製のカバーやケースを作ることができます。