スピーチの原稿を考えていると、つい難しい言葉や、しゃれた言葉を使いたくなるものです。

また、結婚式など儀礼的な場では堅苦しい言葉を使ってしまいがちです。

その気持ち、確かに分かります。学がありそうに見えますし、礼節をわきまえた感じがします。

けれど、こなれないうちにそんな言葉を使うと、次のような落とし穴にはまってしまいます。

 

1.発音できない、発音しにくい

  早口言葉を試すと分かりますが、誰しも苦手な発音があります。

     私の場合はサ行が苦手です。

     試着、しし鍋、主要先進国、粗酒粗食などは、

     練習してからでないと言いにくい言葉の例です。

     練習をするとしゃべりにくい言葉はすぐに分かります。

    その時は別の言葉に置き替えることをおススメします。

 

2.意味が通じない

  意味が通じないケースは以下のような時が考えられます

    ①難しい言葉

     架電、小職、貸与、辟易、昇華、狡猾、刹那など。

      自分は知っていても、普通の人は使っているか確認が必要です。

     ポイントは中学校で習ったか?です。

 

    同音異義語

   交渉、鉱床、厚相、考証、工廠、興商、公証、高尚、口承、公傷、公称、

      哄笑、校章、工匠、高唱、公娼、高承は全て「こうしょう」と発音します。

      しかし、意味は違いますね。

 

 ③若者言葉

    ま? ワンチャン、アルパ、まるい、ちから、セフぴ、つらたん、ぴえん、KPなど。

    分かった方は若い!!

 

 ④旧語・死語

   衣文掛け、鈍行列車、アベック、ご不浄、プロッピーディスク、

         写メ、ネッカチーフ、チャンネルを回す、ホの字など。

   分かった方は昭和生まれ??

 

 ⑤意味が逆転、変化して使われている「ことわざ」、「言葉」

   流れに掉さす、破天荒、気の置けない仲、憮然(ぶぜん)、失笑、煮詰まるなど。

   正しい使い方をしていても、相手には全く違う意味になってしまいます。

 

3.普段使わない言葉は、使うだけでエネルギーを消耗する

  華燭の典を挙げられ、偕老洞穴の契りを結ばれ・・・

        などは以前の結婚披露宴の主賓挨拶で耳にしたものです。

    覚えるだけで大変ですし、間違えないか気を使ってしまいます。

    また文字で見れば意味が分かりますが、言葉を聞くだけでは全く意味が分かりません。

 

いずれにせよ、使い慣れない言葉は要注意ですね。

 

お読みくださり、ありがとうございます。