「人前でのスピーチ」考 ⑨ 早口の人は特に間(ま)を取る

 

早口の人っています。

一般的に早口の人は、頭の回転が速い人に多く見受けられます。

また、普段は早口でなくても、緊張すると早口になりがちです。

 

スピーチにおける早口解消法は、

練習を多くこなす、意識してゆっくりし話す、深呼吸など、緊張をほぐす

などがあります。

 

それでも早口になる方は、間(ま)を意識的に取ることをおススメします。

間をしっかりとると、早口でも聞き手は話を理解しやすくなります。

逆に間のない早口は、聞き手の理解のスピードを上回り、

何を言っているか分からなくなることがあります。

 

ここでいう「間」とは何か?

句点=「。」  読点=「、」で喋りを止める事です。

最初のうちは、間の長さは句点「。」で2秒。 読点「、」で1秒

を目安にしてみてはいかがでしょうか。

コツは句点「。」 で息継ぎし、読点「、」で息止めを意識すると良いと思われます。

自分で長いかな?と思うくらいがで丁度良いです。

 

慣れてくると、間を自在に扱えるようになります。

話題が変わった時、語尾が質問調になった時、

余韻を残したい時には4~5秒の沈黙まで持っていけます。

 

間を取ると、早口でも伝わりやすくなります。

実際に以下の早口言葉や文章を、

「早口で間のない喋り方」と、「早口だけど間を取った喋り方」で、

身近な人に聞き比べてもらったらいかがでしょうか?

 

 ①あの竹垣に 竹 立て掛けたのは 竹 立て掛けたかったから 竹 立て掛けたのです

 

 ②検察の使命は  厳正公平 不偏不党を旨として 事案の真相を明らかにし 

   刑罰法令を適正かつ 迅速に適用実現することにあります。 

   このことによって 社会秩序を維持し 安全・安心な社会の実現に貢献できるもの

   と考えております。(検事総長挨拶より抜粋)

 

 

「話術の名手」と呼ばれた徳川夢声は『 話し方のコツは 「間」 にある 』 と説いていた

と言います。

早口でなくても、間を大切にしたいものですね。

 

お読みくださり、ありがとうございます。