Before (改善前)

機器・装置に使用される精密板金部品で曲げ加工を行う際に、面の左右に水平部分がないとサイドゲージを使用することになります。サイドゲージを用いることで位置決めを行うことができるようになりますが、位置合わせの工数が掛かります。(サイドゲージを使用しない場合であっても、特注の固定用治具が必要となってしまいます。)また、複雑形状をした精密板金品であれば、サイドゲージを使用しても寸法精度出しもシビアになってしまいます。

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After (改善後)

機器・装置向けの精密板金品の曲げ加工において、異形・複雑形状面でも面左右(位置が対象でなくても可)に10mmほどの水平部分を設けることによって、サイドゲージや特殊な治具を使用しなくても正確な位置を合わせることができます。また、サイドゲージや位置決め治具を用いても、位置決めの精度合わせにはばらつきが発生しやすいのですが、精密板金部品自体に水平部分を設けることによって、正確な精度出しを行うことも可能となります。

POINT(要約)

サイトゲージや位置合わせ用の治具を用いると、余計な段取り時間や工数が発生するので、工数の増加・コストアップを招くことにもなります。設計段階にて精密板金部品の形状を変更することによって、品質の向上とコストアップの回避を実現することができます。