株式会社東海進研は、精密機器の筐体・機構部品分野でステンレス板金加工を多数手掛けています。SUS304やSUS430を中心に、ブランク・曲げ・溶接・簡易組立まで一体で対応し、医療機器、検査装置、業務用調理機器、OA機器など、腐食環境や衛生性を求める現場に最適な部品を提供します。ステンレスは耐食性・耐熱性・清掃性に優れ、表面処理レスでも外観品質を確保しやすいことから、開発段階での“余計な工程”を省きリードタイム短縮とコスト最適化に直結します。当社は傷レス要求や繰り返し精度が厳しい案件に強く、ステンレス(SUS304/SUS430)の事例・特性まとめや材質別の製作実績一覧を公開し、採用検討の判断材料を提供します。ステンレスの基礎特性は「ステンレスとは」にも整理しています。開発初期から相談いただくことで、素材選定・板厚・曲げR・溶接方法・仕上げ仕様まで一貫した最適設計を提案します。
株式会社東海進研は、ステンレスの材料特性を理解した上で「設計→加工→検査→梱包」までの各工程に“傷・歪み・ばらつき”を持ち込まない運用を徹底します。たとえばSUS304(オーステナイト系)は加工硬化しやすく、曲げや抜きの条件によって微小な割れや反りが顕在化しやすい素材です。そこでブランクはレーザー条件や抜き順を最適化し、曲げはR・V幅・押し込み量を素材のスプリングバック量に合わせて補正します。SUS430(フェライト系)は磁性があり、耐食性・成形性のバランスで使い分けます。外観部品では保護フィルム付き材の採用、搬送・治具の接触面のフェルト化、工程間での専用トレイ運用により傷リスクを抑制します。必要に応じヘアライン方向を意識した板取りや、ばり・カエリを抑える刃管理、微細バリはバリ取り+面取りの二段構えで対策します。量産性はワークサイズ別の実績からも確認でき、150〜300mmクラスのフレームやボックスなど繰返し精度が重要な製品で安定した品質を実現しています。
株式会社東海進研の加工プロセスは、“切る・曲げる・つなぐ”の王道を外しません。切断は高精度レーザーを主軸とし、抜き勘合が厳しい長穴・丸穴や微小溝でも熱影響・反りを抑えます。曲げはプレスブレーキで多段曲げ・Z曲げ・段付き曲げ・R曲げに対応し、展開設計時点で干渉・金型入りを見切ります。端面強度や安全性が要求される部位ではヘミングや返し曲げを積極活用し、ねじ座面はバーリング+タップで板厚不足を補います。溶接は外観・熱影響・生産性のバランスでTIGとレーザーを使い分け、歪み・焼け・スパッタの管理を徹底します。各方式の特徴は「溶接の方法」にまとめています。レーザーは局所加熱で歪みを抑え、TIGは意匠面のビード品位を確保します。開先の必要性は板厚や強度要求から判断し、仕上げは溶接焼けの除去やビード研磨まで含めて一貫管理します。具体例として、OA機器向けのSUS304製ガイド板では、曲げ順序の最適化と金型選定により、工程詰まりを防ぎつつ意匠面の傷ゼロと勘合精度を両立しました。こうした「加工順序×治具×条件」の三位一体の設計力が、歩留まりと外観を同時に高めます。
株式会社東海進研は、品質づくりを工程内で完結させる方針です。初品段階でCTQ(重要品質特性)を洗い出し、寸法は基準面基準で測定フローを標準化、外観は照度・角度を規格化した検査環境で評価します。曲げ角度は実測値フィードバックにより金型補正を早期に収束させ、溶接歪みは仮止め点数・順序・拘束治具の最適化で数値管理します。量産では工程内検査を厚くし、NG流出ゼロを目指します。梱包は部品同士の干渉を避ける個別固定を基本とし、搬送時の微傷を防ぎます。短納期・多品種対応が必要な案件には、工程編成と段取り時間の短縮で“待ちを作らない”計画を適用します。公開しているステンレスの製作事例一覧からも、量産・試作・入れ替わりの早いモデルでの対応力を確認できます。用語や前提の整理は用語解説(CO2溶接ほか)も参照できます。工程短縮の観点では、ステンレスは“塗装レス・めっきレス”設計が可能な点が大きな効果を生み、組立前検査のシンプル化や部品点数削減にも寄与します。
株式会社東海進研は、開発の初期段階からの相談を歓迎します。図面では、板厚・公差クラス・曲げR・最小曲げ内R・穴と曲げの離れ・曲げ起点からのタップ距離・溶接記号・表面仕上げ(#400/HLなど)・外観面の指定(△面)・傷許容の明確化が重要です。曲げとヘミングの使い分け、バーリングの有効化、ビード隠蔽のための逃げ設計、組立後に見えない面の仕上げ簡素化など、DFM視点の提案でコストと品質を同時に引き下げます。ワークサイズや材質の当社実績はサイズ別一覧や材質別一覧で確認でき、ステンレス案件の検討材料として役立ちます。ステンレス板金加工で、外観品質・寸法安定・納期・コストのいずれも譲れない場合は、当社に任せてほしいです。要件・図面・使用環境・数量計画を共有いただければ、最適材質と加工方法を即時に提案します。お問い合わせは機械板金・筐体製造.COM トップページから受け付けています。ステンレス板金加工の“つまずき”を、設計段階で一緒に解消します。